住み心地 暮らした感じ 満足度などなど!
8月も半ばをすぎました・・、引っ越しの後遺症は今も続いています。この暑さでは作業意欲が減退します。
完璧な整理など到底できない自覚がありますが、こんな狭い家だからこそ何かと工夫を重ねながら、苦労も楽しみに変えないといけないと言い聞かせてはいるのですが・・

木造3階建ては何かと制約を受けますが、完成までのすべての工程をこの目で確認できたことは大変有意義でした。大工さんは嫌がったでしょうが!
同時に多くの写真が残せたことも自慢で、忘れることが仕事となった私自身の記憶を結びつかせる貴重な資料となりました。

外観はこんな形になりました。狭い空間ですから必然的に部屋の配置の不自由度が出てきます。
そこで実際に住んでみて気づいたこと、想像とことなることなど、思いがけない長所にも会います。
もちろんあてが外れたという部分も確かにあります。

これらを取りまとめ今後の参考になればと書き残しておきたいと思うのがこのページの主旨です。
明石海峡大橋、海のプロムナード海上60mの高さから、15倍ズームで撮影した我が家です。
塔屋の向こうの家が3階だけで周辺は2階建てがほとんどです。
屋上、ルーフテラスがあるのでその出入りのための開口部が飛び出したように見えます。いや飛び出しています・・

じつはこれにクレームをつけ違法だとか高いとかで騒ぎ、役所まで問い合わせをした人が出ました。
問い合わせに対し、問題ないと判ったあともまだ苦情を言いに来ました。
よき隣人だと信じていた人も豹変するんですね・・
どうしろというのが判らないのですが、感情論だけの申し入れで、しかも最後に飛び出した言葉が日照権がどうこうという話・・これにはさすが同席の建築士も怒りました。私もさすがに許容の範囲を超える苦情でした。

何より、いささかの違反も無い建築確認を得た建造物ですが、感情的な申し入れを冷静に聞くのも家を建てる条件となるとこれこそ辛いことです。

正常な感覚なら、きちんと手続きを整え確認申請の下りた建造物に対し、善良な隣人はやらない手段ですから、別の意味で住まい作りの難しさを痛感しました。


涼しい家

2011年・・連日の熱帯夜です。引っ越し以来3階が寝室になりましたが、驚くほど風通しがいいのです。
すぐ南は舞子公園の松林、その向こうが海です。
1階は日当たりも悪く涼風とは無縁です。2階と3階は南から北へ抜ける風が絶えず通ります。
そのお陰でこの熱帯夜でもエアコンのお世話になることはありません。
これは予想外で嬉しい結果でした。後から設計図を見るときちんと風の流れも考慮して設計されていることが分かりました。素人には図面だけでそこまで推し量ることができなかったということになりそうです。

次の心配は冬の寒さです・・猛暑の後にくる寒波は結構経験済みですが、この家の断熱材がどう作用するのか興味があります。
床下暖房を付けろなどのアドバイスもありましたが、何しろローコスト住宅がコンセプトですからもし寒ければ一枚余分に着込むしかありません。
これが、2枚3枚着込まないと寒いと感じるならば失敗ということになります。
建築士はそんなことは無いと断言しますが、体感温度は人さまざまですからどう感じるのでしょうか・・


玄関の土間の高さ

設計上どうしても避けられないのが玄関土間から床までの高さでした。36センチもあります・・・
これでは年寄りは一挙に上がるのが大変です。私ももうすぐそうなります・・・
これは地盤から計算していくと必然的にこうなる宿命です。

そこで色々玄関の踏み台を探しました。
ホームセンターでも興味深く探しました、しかし大半が高さが15cmから16cm少しのものがほとんどです。

そこでどうしても20cm程度のものが欲しいと探した結果ネットショップでこれを見つけました。
2段式で便利そうなイメージで早速購入しました。
それなりに満足していますが、値段的に考察すると中国製のようで材質と仕上がり価格を吟味すると割高感が残ります。
この辺りが小さな写真だけで判断しなければならないネットショップの問題でしょうか・・。


夜の階段、照明の位置

 先日法律で義務付けられた火災警報器の確認のために調査員が来ました。
新築の竣工間もない建物まで立ち入り検査が必要なの?と聞くとそれなら結構です・・と検査シールだけを置いていきました。

 何を調べているの?と聞いたのですが、階段に警報機があるかどうかを確認したいということでした。
なるほど火災が発生すると火は必ず階段を登って延焼するので階段はもっとも火災検知に有効な場所だと理解しました。

 で、我が家の階段は少し問題があります。
反省点は、照明器具の位置と階段の合板材料の色合いです。
 我が家は上りきった廊下部分のポーチに照明器具があり、階段の途中には灯りがありません。
上りは問題ないのですが、急に暗くなる天候時や夜の下りは、目を凝らさないとどこがステップの先端か分からないのです。

 床材の色は濃いチョコレート色ですからエッジが分からず段差が見えにくいのです。
そこで照明蛍光灯の輝度を上げたのですが、床材の色のせいでやはり段差の区切り目が(エッジ)が見えにくいのです。

 そんな心配のさなか、ついに娘が階段を踏み外して見事に落下しました。
 幸い怪我はなかったのですが、これは住んでみて初めて分かったことです。

改善策として階段途中にセンサーライトをつけること・・・段差のエッジに蛍光テープを張るなどの対策が必要です。
これは今後の改善点でしょう・・・
それよりも、階段の段差を体に馴染ませることもだいじでしょうか・・・!




対面キッチン

 当初の計画ではキッチンは壁に向っていました。
顔を見ながら料理を作りたいという、家内のリクエストにより台所は対面式にしました。
 最近は流行というか標準のようですが、これもたちまちコストに跳ね返ります。

 何より空間をかなり占拠しますから、部屋全体が狭く感じるのがデメリットです。

 来客が極端に増えた我が家ですが、使い勝手はかなり好評です。
 というのはホスト役の私や家内はキッチン越しに客人とゆっくり話が出来ることです。
 背をむけてお客様と接するより顔をみながら話せるのはとてもいいことです。
 
 テレビを見ながら退屈せずに台所に立てるのも、わがままながら致し方なし出でしょう。
とにかく対面キッチンは正解でした・・


なんてたってルーフテラス

狭い土地ですから庭をつくる余裕などまったくありません。
建物の外まわりにわずかばかりのスペースが出来るのでそこが花壇となります。

しかしどこかに緑の空間も欲しいと思った結論が屋上にルーフテラスを作ることでした。
どう願っても屋上を使うしか方法はなく、決して物干し場ではない憩いの空間の確保です。
建築確認上若干面倒な手続きも必要なようですが、利便性を考えるとそんなことなど問題ではなくなります。

この夏来客があり始めてこのルーフテラスでバーベキューを楽しみましたが、涼しい風と明石海峡大橋のイルミネーションをながめながら最高のひと時でした。
息が詰まるような生活の中で開放的なスペースがあるというのは価値のあることだと感じています。
これは心底つくって良かったと思っています。

狭いながらも家庭菜園が完成しました。
これでも結構新鮮な野菜の収穫ができ重宝します。
レタス、二十日大根、チンゲン菜、パセリ、ねぎ、ミツバなど9種類が元気に育っています。


ガレージ

どうしても作りたかったのがガレージです。
年金生活は出費を減らすためですから、当然考えることでした。
しかも一等場所に大きな車を入れようと考えたのですから、大きな制約を受けました。
車は、日産キャラバンのキャンピング仕様です。
電動シャッターを付けたので、車を入れるとシャッターを完全に閉じることができません。

結果は、膨大なガラクタをまずここに納めるのですが、整理がなかなかはかどらず、車を納める機会が段々遅くなります。
作業部屋としては最高なのでこのまま使おうかとも考えています。
狭い空間を使うということは知恵の要ることです。


シンボルツリー

道路に面した角のスペースに何を植えようか・・と考えました。シンボルツリーという言葉とおり記念樹でもあり表札のような感じでしょうか!
欲張ったことを考えました。
花が咲き、実がなり、その実が食べられる・・そして日本の木であること!
その結果常緑ヤマボウシに決めました。
通りかかりの人がこの木の名前を聞いてくることから、興味のある人には気がかりなのでしょう。




 早いもので季節は晩秋から初冬を迎えました。
いまだに一向に寒くならない毎日ですが、ある日突然厳しい寒波が訪れることでしょう。
冬の住み心地は、春を待ってレポートすることになりそうです。