おしっこウンチは ビニール袋で
毎朝モネは、六時前になるとガバッと起きあがります。おしっこタイムです。「モネ、モーニング」。ションベルトをつけて、ベランダのガラス戸を開けて「モネ、ゴー」。 朝はキャピキャピギャルが、ピョンピョン跳ねるように、夜はミセスが、胸をそらせてシズシズと歩きます。シャラシャラと腰につけたビニール袋をならしながら、モネはベランダを端から端へと、いつものように移動しています。 私はウグイスの声を聞いて、あー今日も余震はないぞ。ホーホケキョは心がなごみます。安全宣言に思えてなりません。おや 「テッペンタテカケ」、ホトトギスがウグイスの巣に、卵を産みつけようとしているのですからもう完全な安全宣言です。 「恵子さん、もう安心ですよ」。「あなた、鳥の世界もあの地震で変化していると思うわよ」。「そう言えば先日も余震があったっけ」。モネがビニール袋をチャプチャプさせながらもどってきます。「モネ、グッド、バッチリおしっこウンチ」。これほど確かなことはありません。
盲導犬の腰にションベルトをかけ、袋の一方の持ち手を両端のナスカンで止めます。もう一方の持ち手を中央でカットし、しっぽのつけねで、しばると袋の口が三角形に開きます。そこへおしっこウンチを落としこみます。取ったものは水洗トイレに流します。 パックは使い捨てです。外出時には、凝固剤をパックに入れることで、おしっこウンチを固めて処理することが出来ます。一般的に盲導犬は、一日に数回おしっこウンチをします。 このションベルトは、最近考案されたものですから、多くの盲導犬は、きめられたおしっこ場で排便排尿させ、便を除去した後、ブラシで水洗いをしています。 |